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危険物の航空輸送

危険物とは?

「危険物」とは、航空機の安全運航を脅かしたり、航空機・空港施設等に危険を及ぼす恐れのあるもの、また航空機に搭乗されるお客様、乗務員、空港で働く社員等の健康に害を与える恐れのある物品または物質で、国際連合が定める国際連合危険物輸送勧告(United Nations Recommendations on the Transport of Dangerous Goods)に記載されている9つの分類と区分に1つ以上該当するものをさします。

これらの物品・物質の中には、危険物として航空輸送が禁止されているものと、適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送可能なものとがあります。


商船三井ロジスティクスの航空危険物取扱体制

危険物の出荷手配は、荷主・航空会社と共に、航空フォワーダーにとっても「法令に基づく業務(IATA危険物規則及び航空法)」であり、「輸送の安全に直結した業務」です。

商船三井ロジスティクスは、貨物利用運送事業者・IATA貨物代理店として、危険物の航空貨物輸送受託に当たり輸送の安全確保のため、社内に「航空危険物取扱規定」を定めております。さらに出荷手配に当たっては、ISO9001(品質ISO)に基づく実務マニュアルを整備・導入し、全社で運用しております。

航空危険物社内教育についても充実を図っており、IATA危険物規則書第一章(1.5)で定められている対象者に対する危険物教育を毎年、実施しております。

また航空危険物を取り扱うセクションにはIATA危険物取扱資格者を配置し、突然の規則変更にも順応に対応できる体制を整え、法令を遵守しながら安全で迅速な輸送手配を提供しております。


荷主の責任

航空会社が危険物を受託するまでの各工程(下記①~⑥)においては、すべてが荷主(お客様)の責任となります。各工程において確実な実施をお願いいたします。

荷送人は危険物申告書を作成・署名し、貨物とともに航空会社に提出する責任があります。


航空貨物の代表的な危険物

航空機に搭載することができない品目の代表例としては下記のようなものがあります。

これらの「危険物」については、お客様の責任において、IATA危険物規則で定められた適切な包装要件に従い包装していただくとともに、内容物を詳しく記載した書類「危険物申告書」の提出等、要件を満たさなければ運ぶことができません。ご注意くださいますようお願いいたします。

化粧品、油性ペンキ、アロマオイル、シンナー、自動車用エンジンオイル、エアスプレー、
接着剤、マッチ、オイルライター・ガスライター、ガスボンベ、消火器、レジャー用ボンベ、
携帯用酸素スプレー、病毒をうつしやすいもの(使用量の申告が必要です)、
タイヤ(空気が入っているもの)、ダイビング用ボンベ、石油ストーブ、カーバッテリー、木炭、花火


見逃しやすい危険物/隠れた危険物

一見しただけでは危険物と認識されないものでも、危険物に該当するものがあります。
例えば下表のような品名の場合は、IATA危険物分類基準でご確認いただき、危険物に該当しない場合はAir Waybill上に「危険物ではない」旨(Not Restricted)を記載する必要があります。

見逃しやすい危険物(一例)

品名 危険物混入の可能性
自動車、オートバイ、
またはそれらの部品
燃料を積んでいたり、バッテリー等が装備されている可能性がある
呼吸機器 圧縮空気、酸素の入ったボンベが含まれている可能性がある
キャンプ用品 引火性ガス、引火性液体、マッチ等が含まれている可能性がある
極低温性液体 アルゴン、ヘリウム、ネオン、窒素のような冷却液化ガスが含まれている可能性がある
歯科材料 可燃性樹脂、溶剤等の危険な化学製品が含まれている可能性がある
歯科用医療器具 ガスボンベ、アルコール、樹脂などが含まれている可能性がある
潜水具 大気中で高熱を発生する強力な潜水ランプが含まれている可能性がある
電気機器 スイッチと電子管の部分に磁性物質や水銀が使用されている可能性がある
車椅子、芝刈機 蓄電池が装備されている可能性がある
探検用具 火薬類(照明弾)、ガソリン、引火性ガスが含まれている可能性がある
家庭用品 ペンキ、エアゾール、漂白剤等が含まれている可能性がある
計測器 水銀を含む気圧計、スイッチ、整流管、温度計等が含まれている可能性がある
機械部品 接着剤、ペンキ、密閉剤、溶剤等の危険な化学薬品が含まれている可能性がある
金属性建設資材、金属フェンス、
金属性配管類
航空機の計器に影響を与える強磁性物質を含んでいる可能性がある
医療品、薬品 化学薬品が含まれている可能性がある
冷蔵庫 液化ガス、アンモニア溶液を含んでいる可能性がある
ショー・映画・舞台装置 引火性物質が含まれている可能性がある
保冷貨物 ドライアイスが使用されている可能性がある

「無申告危険物」の危険性

危険物として適切な手続き(申告、包装など)が行われなかった場合、人命、安全運航を脅かす重大な事態が発生する可能性があります。適切な輸送ご準備を行っていただきますようお願いいたします。

(ご参考)「安全運航のためにお客さまへのお願い(無申告危険物)」(国土交通省航空局)


危険物の分類

危険物の具体的詳細は、IATA危険物規則書(IATA Dangerous Goods Regulations)に分類されており、規定されているすべての要件を満たさないと航空機に搭載できません。

分類
番号
区分
番号
名称 主な品目 一般貨物の中に
よく混入されている危険物
1 1.3G
1.4S
など
火薬類 発炎筒、花火、導火線、
爆発リベット、クラッカー、
弾薬など
(区分1.4Sのみ旅客機に搭載可能)
爆竹、クラッカー
2 2.1

引火性ガス 小型燃料ガスボンベ、
カセットコンロ用ガス、
水素ボンベ、喫煙用ガスライター、
ライター用補填ガス、
引火性エアゾールなど
ヘアスプレー、
タイヤ、
スプレー缶、
アクアラング、
炭酸(圧縮されているもの)、
消火器
2.2 その他のガス
(非引火性ガス)
(非毒性ガス)
消火器、圧縮酸素、液体窒素、
液体アンモニア、
非引火性エアゾール、
冷凍用ガス類、
ダイビング用ボンベ、
深冷液化ガス など
2.3 毒性ガス 一酸化炭素、酸化エチレン、
液体アンモニアなど
(貨物専用機にのみ搭載可能)
3 - 引火性液体 ガソリン、ペイント類、印刷インク、
香料、灯油、アルコール、接着剤、
オイルライター/ライター用燃料、
アルコール度の高い酒類など
マニキュア、香水、
ライター、薬品、
除光液、
薬用アルコール、
石油ファンヒーター(灯油が残留している可能性有)、
歯科材料
4 4.1



可燃性物質 安全マッチ、セルロイド、
金属粉末、リン、硫黄など
固形燃料、
竹炭、
ワックス
4.2 自然発火性物質 炭、活性炭、硫化ナトリウム、
金属触媒など
4.3 水反応可燃性物質 カルシウム、カーバイド、
粉末マグネシウム合金、
アルカリ土類金属合金、
バリウム、アルカリ土類金属合金など
5 5.1 酸化性物質 化学酸素発生装置、過酸化水素水、
塩素酸塩類、硫酸アンモニウム肥料、
漂白剤など
漂白剤、
小型酸素発生器
5.2 有機化酸化物 メチルエチルケトンパーオキサイド
など(プラスチックの硬化剤に用い
られるもの)
農薬、染料、消毒剤
6 6.1 毒物 殺虫剤、農薬、消毒剤、染料、
水銀化合物、医薬品など
 
6.2 病毒を
うつしやすい物質
バクテリア、ヴィールス、
医薬用廃棄物など
 
7 - 放射性物質   (外装に放射性物質の表示)
8 - 腐食性物質 液体バッテリー、水銀、硫酸、塩酸、
酢酸、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、ガリウムなど
気圧計
9 - その他の有害物質、
および物品
(環境有害物質を含む)
車両、内燃機関(エンジン)、
リチウム電池など
ドライアイス
磁性物質
ポリメリックビーズ、
環境有害物質など
プリンタトナー、
エアバッグ内臓ハンドル、
磁石

※包装や書類記載方法の詳細につきましては、IATA危険物規則書をご参照ください。


リチウム電池の受託制限について

リチウム電池による重大な火災事故の発生による昨今の航空業界における安全意識の高まりを受けて、リチウム電池についてはIATAの輸送規則が強化されました。航空会社各社はより一層、規則遵守の徹底を求めています。

  • 充電式(リチウムイオン電池)、非充電式(リチウム金属電池)の区別を問わず、リチウムイオン電池を使用するさまざまな電気製品が規制の対象となっています。
  • 規制の詳細につきましては、最新のIATA危険物規則書にてご確認ください。
  • リチウム電池を含む貨物を発送される際には、必ず事前に商船三井ロジスティクスへご連絡ください。 弊社の専門スタッフが、最新の「IATA危険物規則書」に則り、ご説明させていただきます。

危険物かどうかわからない!危険物かもしれない!?

迷われた時には、最寄りの商船三井ロジスティクス営業・カスタマーサービス担当までお問い合わせください。

その際には、SDS(安全データシート)の最新版を必ずご提供ください。SDSに記載された危険有害性・輸送上の注意に基づき輸送手配いたします。

ただし、どうしても危険物か非危険物か判断できない場合には、航空貨物としてお引き受け致しかねます。ご了承の程お願い申し上げます。


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(2017.3)

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