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これを読めば海上運賃まるわかり!(各サーチャージの解説つき)

Y.M

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皆さんは船会社や我々のような物流業者から海上輸送費の見積書を入手した時、「具体的な費用の内容がわからない...」と感じたことはございませんか?

「 この前見積りしてもらった時はなかったのに、なぜ今回は費用が発生しているのだろう? 」
「 前回と同じものを輸送するのに、 金額が違うのはなぜ? 」                                                                                      など、 見慣れない費用や突然発生した費用を見ると不安な気持ちになりますよね。

今回は、 一見複雑に思える海上運賃について、 わかりやすく解説させていただこうと思います。

 

<海上運賃の構成について>

一般的に、 海上運賃は、 ベースレートである「基本運賃」と、 サーチャージと呼ばれる「割増料金」で構成されており、 その他の費用として、 入港時に於ける諸掛りが発生することとなります。

では、 「基本運賃」と「割増料金」とはどういったものなのか、 順番にご説明いたします。

 

<基本運賃(=BASE RATE)について>

まずは「基本運賃 / BASE RATE」からご案内します。                                                                                                  基本運賃とは、 港から港への運賃のことを指し、 「品目別基本料金」「品目無差別運賃」の2種類に分けられます。

コンテナ化前の在来船時代、 品目ごとの本船を占めるスペース(容積)重量により運賃が仕分けされてたため、「品目別基本料金」が主流でしたが、 その後、 コンテナ輸送の普及に伴い、 「品目無差別運賃」が広まっていったのです。 

  • 品目別基本料金(=Commodity Rate)
貨物の特性(運賃コスト・荷姿・材質)に応じて、料金が品目ごとに設定される運賃のこと。
// 品目別料金の例 //
・タイヤ        : USD1,200/40FT + Surcharge
・家電製品   : USD900/40FT + Surcharge
・古紙          : USD500/40FT + Surcharge
このように積荷ごとに運賃を換算していました。

  • 品目無差別運賃(=FAK / Freight All Kind運賃)
貨物の品目・容積・価格問わず、 コンテナ1本あたりで設定される運賃のこと。

お客様には、 お見積り依頼をいただく際、 コンテナ輸送であっても、 品目・重量・容積(CBM)の情報のご確認とご提供をお願いしております。 こちらは品目別料金を利用していたころの名残ともいえますが、 本船への積載プランのために必要なデータでもあります。
特に長尺貨物や極端に重たい製品の輸送を検討される際は、 「割り増し」料金の対象となる可能性がございますので、必ずサイズと重量の情報をご用意いただけますと幸いです。

<割増料金(=Surcharge)について>

海上運賃は「基本運賃」に加えて、 サーチャージ(Surcharge)と呼ばれる「割増料金」が加算されます。
このサーチャージは航路や船会社によりその種類や金額が異なり、 また、 サーチャージの中には環境に配慮する燃料を使うために発生するチャージなど、 世相を反映するようなチャージもあります。

ここでは、 一般的によく用いられる代表的なサーチャージをご紹介いたします。

  • BAF(燃料費調整係数/Bunker Adjustment Factor)

    燃料(重量)の価格変動に対応して調整される割増料金のこと。
    一般的にトン当たり、 または、 コンテナ当たりで金額が決められます。 船社によっては下記のように異なる名称が使われています。
    例:BS(Bunker Surcharge), EBS(Emergency Bunker Surcharge), EEAF(Emergency Fuel Adjustment Factor), FAF(Fuel Adjustment Factor)など
  • CAF(通貨変動調整係数/Currency Adjustment Factor)

    通貨為替レートの変動に対応して調整されるサーチャージのこと。 一般的に基本料金に対する割合で金額が決められており、 東南アジア航路では日本円の高騰に対してのYAS(Yen Application Surcharge)というチャージが設けられています。
  • PSS(Peak Season Surcharge)

    主にクリスマスなどの貨物繁忙期に加算される割増料金のこと。
  • PCS(船混み割増料金/Port Congestion Surcharge)

    特定の港が荷役中の船で混みあい、 滞船が長期化した際に発生する割増料金のこと。
  • LSS(Low Sulphur Fuel Surcharge)                                    

    2020年1月1日より実施されたSox規制(船舶の硫黄化合物排出量規制)に伴う、 燃料切り替えのためのサーチャージのこと。

  • EBS(緊急燃料費割増し料/ Emergency Bunker Surcharge)

    燃料価格が上昇し、 船会社でカバーできない事態となった際に荷主に課せられるサーチャージのこと。(BAFYASとは別にチャージされることがある。)

  • CIC(Container Imbalance charge)

    日中航路で発生するサーチャージのこと。 コンテナの需要と供給バランスの偏りを調整するための費用。

  • CMF Container Management Fee)

    コンテナの管理費、 および点検費用のこと。 例:EMC (Equipment Management Charge)

 

<その他の費用>

  • THC(Terminal Handling Charge)     

    港のターミナル内で発生するコンテナ取扱費用。 単位はコンテナ単位。
  • CFS Charge(Container Freight Station Charge)

    他社の貨物と混載されているコンテナ(LCL貨物)の、 CFSまでの輸送と仕分け作業の費用。 単位はRTまたはCBM単位。
  • DDC(Destination Delivery Charge)         

    仕向け港に到着したコンテナを、 コンテナヤードの所定位置まで運ぶために発生する費用。
  • D/O Fee(Delivery Order Fee)   

    船会社がD/O(デリバリーオーダー)を発行するにあたり発生する手数料。消費税がかかる。
    ※D/O(デリバリーオーダー)=輸入の際に、船社から発行される荷受人が貨物を引き取るための書類。

 

<海上運賃とサーチャージを正しく理解しましょう>

海上運賃に関するイメージを掴んでいただくことはできたでしょうか。

因みに、 すこし余談になりますが、 実は、 海上運賃は輸入通関手続きにも大きく関係しています。

様々なサーチャージがあるとご説明しましたが、 それが、 「貨物が日本港に到着する前に発生する費用」である場合は、 輸入申告金額に加算しなければならないのです。 例えば、 BAFやYASなどは申告金額に加算すべき費用に該当します。

また、 見積書の中には、すべてのサーチャージが運賃に含まれているケースもある為、私たち物流業者は、 都度どのようなチャージが発生しているのかを見極めてきちんと把握した上で、 正しい手配を行う必要があります。

私たちは、 海上運賃を始めとする費用面においても、 お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう努めてまいります。

海上運賃に関するご質問やその他のお見積り依頼は、 ぜひとも以下のフォームよりお問い合わせください。

 

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Y.M
執筆者:Y.M
約30年の海運業務の経験あり。大手メーカーの物流部門での講師実績、他業界での経験も豊富。

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